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はじめに
この50-60年間で日本人の体質や病気の種類が変化をしてきています。その代表的なものとして今語題のメタボリックシンドローム(内臓脂肪の過剰な蓄積による代謝異常症候群)が挙げられます。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の増加に伴い代謝異常が起こり、高血庄、高血糖、高脂血症などが発症し、動脈硬化が促進され、さらには脳卒中や心疾患などの致命的な病気を起こしやすくなってしまう状態です。メタボリックシンドロームの増加の原因は大きく分けて2つに集約されます。一つは食事内容の変化、もう一つは運動不足です。
また、メタボリックシンドロームを考えるうえで切り離せないのが内臓脂肪の存在です。かつてはエネルギーの蓄積臓器くらいにしか思われていなかったのですが、実は体を調整する様々な生理活性物質を分泌していることがわかってきました。このことは、世界的にも注目の的になり次々と新しい発見がなされてきました。その代表的なものが超善玉アディポサイトカインと呼ばれるアディポネクチンです。一方、自然の食べ物の中にも、食の乱れを調整しメタボリックシンドロームを効果的に予防する成分が発見されました。その一つがここで紹介するリンゴポリフェノールです。
メタボリックシンドロームの予防と改善に際し、最初に取組まなければならないのは食事の改善と適度な運動であることは間違いありません。しかし現代人の多くは、理想的な食事や運動を毎日続けるのは難しい故、リンゴポリフェノールなどの植物由来のよい成分を摂ることも現代人の知恵といえるのではないでしょうか。
ドミノ倒しのように次々と病気が現れるメタボリツクシンドローム
過剰な内臓の脂肪は万病のもと
高血圧症、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、かつては別々の原因で発症すると考えられていました。しかし、最近の研究で内臓脂肪が共通の原因となり、これらの病気に大きな影響を及ぼしている場合があることがわかってきました。
「肥満は万病のもと」と言われる通り、内臓に過剰に蓄積した脂肪は様々な生活習慣病の原因となります。そして、これらの病気は動脈硬化を引き起こしやすく、脳卒中や心疾患などの重篤な疾患につながります。
このように、内臓脂肪の過剰な蓄積をきっかけに、あたかもドミノ倒しのように次々と病気を引き起こし、脳卒中や心疾患などの動脈硬化性疾患発症の危険性が高まっている状態を「メタボリックシンドローム」と呼ぶようになりました。
治療開始の診断基準
その治療に関し診断基準がまとまりました。
まず、へそ周りが男性は85p以上、女性は90p以上が必須項目となります(内臓脂肪断面積が100p2以上に相当)。これに加え、中性脂肪、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、血圧あるいは空腹時血糖のうちの2項目が基準値を超過した場合(HDLコレステロールは基準値を下回った場合)に「メタボリックシンドローム」と診断することになりました。
なお、必須項目の「女性のウエスト90p以上」は日本人では稀ですので、BMI(kg体重÷m身長÷m身長)という指標を参考にする場合もあります(BMIは22が標準となっていて、25以上の場合には「肥満」とされています)。
メタボリツクシンドロームは心臓病の危険度を36倍に増やす?
危険因子が多ければ怖い
厚生労働省の資料によると、高血圧、高血糖、高脂血症といったメタボリックシンドローム危険因子を全て持つ人は、1つも持たない人に比べて冠動脈疾患発生率が36倍も高いと報告されています。メタボリックシンドロームが、いかに"怖い"状況であるかをおわかりいただけると思います。
ただし、「肥満」といっても、メタボリックシンドロームと密接に関係するのは、お腹の部分に脂肪が過剰に蓄積した状態、すなわち「内臓脂肪型肥満」です。その体型からわかりやすく「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。一方、腕や足腰・お尻・お腹の周りの皮下脂肪がつくタイプは「洋ナシ型肥満」としています。
前述の通り、メタボリックシンドロームには内臓脂肪型肥満が大きく関係します。内臓脂肪は比較的、「つきやすく分解されやすい」という特徴があります。分解された脂肪は遊離脂肪酸とグリセリンになり肝臓に運ばれます。肝臓では遊離脂肪酸は再び別の脂質として合成され、グリセリンはブドウ糖に変換されます。
脂肪細胞は“内分泌組胞”
これらが必要に応じエネルギーとして消費されれば問題はありませんが、血液中に脂質やブドウ糖が過剰に存在することで、高脂血症や高血糖の引き金となってしまうのです。
また、研究が進むにつれて、内臓脂肪の脂肪細胞は単なる“脂肪の蓄積組織”ではなく、実はアディポネクチン、TNF-α、アンジオテンシノーゲン、PAI-1などのアディポサイトカインと呼ばれる生理活性物質群を分泌し、脂質や糖質の代謝、血圧の調節に関係する「内分泌細胞」でもあることが判明しました。
アデイポサイトカイン分泌に変調をきたす内臓脂肪の週剰な蓄積
代謝コントロールが悪化
メタボリックシンドローム発症の仕組みにふれましょう。内臓脂肪の過剰な蓄積により、肝臓で脂質合成が増え血液中に溢れ出し、高脂血症を招きます。その際、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少するとともに、糖代謝をコントロールする重要なホルモン「インスリン」の働きが弱まり、血糖値が高いままとなって血管が傷つきます。これは、脂肪細胞から放出されるアディポサイトカインの量が調節できなくなることが大きな原因です。
過剰な内臓脂肪の蓄積で、インスリンの働きや血管の炎症に関わるアディポネクチン(超善玉アディポサイトカインと呼ばれる)が減少します。悪玉アディポサイトカインと呼ばれ、インスリンの働きを低下させるTNF-α、血圧を上げるアンジオテンシノーゲン、血栓溶解を妨げるPAI-1は増大し、これらが作用して動脈硬化になっていくのです。
摂取カロリーだけが問題ではない(微量栄養素の重要性)
大切な微量元素
肥満は基本的に摂取カロリーが消費カロリーより過剰になることで起こりますので、食べ過ぎや運動不足は肥満に直結します。しかし、近年の日本人は摂取カロリーの割に肥満が多いようです。一つには運動不足が理由ですが、摂り入れたカロリーを消費する能力が低下していることも一因と考えられます。消化吸収した食物をエネルギーに変えるためには酵素がしっかりと働き、代謝が円滑である必要があります。そのためにはビタミン、ミネラルなどの微量栄養素も必要です。
血液中のブドウ糖は、ビタミンB群やマグネシウムなどの微量栄養素を使って細胞内に取り込まれてエネルギーを生み出します。
すぐにエネルギーにならない糖はグリコーゲンに変換され、肝臓や筋肉に蓄えられます。しかし、貯蔵できるグリコーゲンの量は限られているために、過剰分は体脂肪として蓄積されます。
このことは精製された炭水化物や加工食品ばかりを摂っていると、肥満を引き起こす原因のーつとなっています。
加熱で失われる酵素
微量栄養素の他にも食べ物にはそれ自身に含まれる酵素がありますが、それらは生で摂取した時に消化や代謝にも関与するため、加熱調理された食物には酵素としての機能がありません。その結果、消化機能に負担がかかり、代謝機能の低下を引き起こすことで、脂肪などが正常に代謝されないことも起きています。加熱したものばかり食べるのではなく、生の食品も上手に組み合わせて食べることがとても大切です。
日本人の体質に負担となる欧米型の食事
伝統食を大切に!
日本人と欧米人には、腸の長さや消化能力、ホルモンの分泌や代謝能力の違いなどに様々な相違点があります。日本人の食習慣に欧米型の食事が入ってきたのは歴史的にみればごく最近です。日本人にとって短い間に伝統的な和食を減らし、欧米型の食事を増やすということは民族特有の代謝システムに負担をかけることになります。私達が心がけることは、今以上に日本の伝統食である和食を取り入れることです。
日本は四方を海に囲まれ、新鮮な海産物、四季折々の野莱や果物、米を中心とした穀類などの食材を摂ってきました。そのうえ納豆や味噌などの発酵食品にみられるように独特で豊かな食文化も持っています。和食は日本の伝統的な食事でありながら、なおかつ日本人にとって必要な栄養素をバランスよく含んでいます。旬のものは栄養価も高く、安価なうえ、生命力や季節感を感じることで心まで豊かになります。
完璧な食事はない
残念ながら現代では昔と同じような食材で料理をしたとしても、公害をはじめ、環境の悪化や添加物などにより食材そのものに含まれる栄養価が著しく低下していることもあります。また、多忙な社会環境のなかで食事を過度に制限してもかえってストレスになることもあります。
このような理由から現代社会において理想的な食事をすることは極めて難しいといえます。 従って、メタボリックシンドロームの予防や改善を含め、健康を維持するための食生活は伝統食である和食を基本にするとともに、食の乱れを調整できるような優れたサプリメントなどを上手に組み合わせていくことが必要でしょう。
リンゴポリフェノールは内臓脂肪を減らす救世主になるか!?
内臓脂肪に夕ーゲット
健康を意識される方は、適度に運動したり食事に配慮するなどして体重管理に気を使っておられると思います。ここでさらにメタボリックシンドローム予防という観点からは、内臓脂肪を過剰に蓄積しないようにするか、蓄積しても早期の内に減らすことが重要です。加えて、脂質や糖の代謝調節を正常な状態に近づける容易な方法があれば、「ダイエツトをしなければいけない」という重い気持ちも幾らか楽になるのではないでしょうか。
リンゴに有効成分
私達の身近にある果物のなかに最適な素材があったのです。リンゴに少量含まれているポリフェノールと呼ばれる成分に、内臓脂肪を減らす効果があると最近の研究で明らかになりました。監修者らは既にその成果を学術誌や学会で発表していますので、その内の幾つかをご紹介します。脂肪を多量に含む餌でラットを飼育した場合、リンゴポリフエノールを配合した群では内臓脂肪量が有意に減少していました(グラフ1)。また別途、肥満や糖尿病になりやすい特殊なラットの実験でも内臓脂肪減少効果が確認されました(グラフ2参照)。そのほかにも、これらの実験では中性脂肪値や血糖値なども改善されていました。
リンゴポリフェノールが内臓脂肪を減らすメカニズムを解明
脂質代謝でも酵素活性が重要
先にも述べましたように、リンゴポリフェノールの摂取によって内臓脂肪量や中性脂肪値が低減するという結果が得られましたので、さらにそのメカニズムを研究しました。
食事から消化吸収した脂肪分は主に肝臓で代謝されます。そこで肝臓の中で脂質の分解や合成を行う様々な酵素の活性を測定することにより、リンゴポリフェノールが脂質代謝に及ぼす影響について知見を得ることができます。
脂質を余分につくらない
肝臓で脂質合成が高まると、中性脂肪値の上昇や内臓脂肪量増大につながるとされています。この脂質合成酵素の活性は、リンゴポリフエノール配合群では対照群と比べ抑制されていたのです。
一方、脂肪を燃焼させる酵素の一つ、アシルCoA酸化酵素の活性は上昇していました。これは肝臓で脂肪を速やかに減らしてしまう働きが活発化していることを示唆しています。従って、カロリーが過剰な食事であっても、リンゴポリフェノールを一緒に摂っていれば、余分な脂肪を蓄積する“好ましくない”働きが抑制されると考えられます。さらに、過剰なエネルギーの燃焼が活発化される可能性も見出されましたので、こちらも研究を進めています。
また、活性酸素消去酵素やグルタチオン再生酵素などの生体内抗酸化関連酵素の活性も上昇し、血清や肝臓の脂質過酸化度が低下することもわかりました。これは我々にとっても、実に驚くべき実験結果でした。
内臓脂肪の滅少に効果的な推奨量は1日あたり約600r
リンゴ約5個分に相当
前述(グラフ1、2) のような、内臓脂肪や中性脂肪を減らすという動物試験結果を人間で考えた場合、1日あたり約400…600rのリンゴポリフェノールの継続的摂取が推奨されます。リンゴの種類や大きさによって異なりますが、1個あたりの含有量は150r程度ですから、この摂取量はリンゴ4〜5個に相当します。ただし、以前ブームにもなった「リンゴだけで痩せる」という考え方は、微量栄養素が不足する危険がありお薦めできません。和食のようなバランスのよい食事内容で必須栄養素を摂りながら、補助的にリンゴポリフェノールを摂ることが理想ではないかと思われます。
メタボリックシンドロームは、脂肪細胞から放出されるアディポサイトカインの調整が効かなくなることが一因であると先に述べました。この“好ましくない”状態に対するリンゴポリフェノールの効果を動物実験で検証しました。
生理活性物質に対する働き
メタホリックシンドロームと、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効き目の悪化には密接な関係があります。この悪化はインスリン抵抗性と呼ばれ、「インスリンがたくさん分泌されても血糖値が高いまま」となってしまうのです。リンゴポリフェノール配合群では、インスリン量が減少したにも関わらず有意な血糖値低下が観察されましたので、インスリン抵抗性を軽減していることが示唆されました。
また、善玉アディポサイトカインである「アディポネクチン」の量は増加しており、このことがインスリン抵抗性軽減の一助となっていると考えられました。
脳卒中や心疾患に至る動脈硬化の予防にも期待が持てる

動脈硬化指数が 有意に改善
メタホリックシンドロームは、高血圧症、糖尿病、高脂血症や、動脈硬化に起因する脳卒中や心疾患などの疾病リスクを高めます。リンゴポリフェノールは、様々な基礎研究や動物・ヒト試験を経て、"ドミノ倒し"のような病態の原因となる内臓脂肪を減少させ動脈硬化を予防することが期待されているのです。動脈硬化発生のリスク指標「動脈硬化指数」を調べたところ、リンゴポリフェノールはこの指標を改善する事がわかり、動脈硬化予防も期待できる“新事実”が判明しました(グラフ3〜5)。
以上のように、内臓脂肪の減少効果を中心に、メタボリックシンドロームに対するリンゴポリフェノールの働きを見てきました。
リンゴポリフェノールは、血圧や血糖値、中性脂肪など、健康診断の結果が気になる方や、お腹周りが気になる方の健康維持・増進にお薦めしたいものです。既に高血庄症・糖尿病・高脂血症等を治療中の方は、主治医と相談のうえご使用下さい。また、メタボリックシンドロームの予防には、料理で使う油の摂り方、選び方も重要なので、以下で紙幅を割いてみたいと思います。
メタボリツクシンドロームに大きな影響を及ぼす脂肪酸の代謝
大切な油の選択
油といってもいろいろな種類の油があります。「動物性か植物性か」とか、「味が違う」くらいに思われがちですが、一般的な食用油を脂肪酸の構造の違いにより大きく4つに分けられます。バターやラードなどの動物性の食品に多い飽和脂肪酸、サラダ油やオリーブ油などの植物性 に多い不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸は構造の違いにより、さらにオレイン酸(オメガ9系)、リノール酸(オメガ6系)、α-リノレン酸(オメガ3系)と3つに分類されます。動物性食品に多い飽和脂肪酸は融点や凝固点が高く、粘稠性が高いため摂り過ぎると血流を低下させ、悪玉コレステロールなどが増加して動脈硬化の引き金になってしまいます。一方、不飽和脂肪酸には植物油に多いリノール酸や魚に多いEPA(エイコサペンタエン酸)など体内で作ることができないため食品から摂取しなければならない必須脂肪酸もあります。しかし、植物性や不飽和脂肪酸なら何でもよいというわけではありません。
特に、オメガ6系脂肪酸であるリノール酸は一時的にコレステロールを下げる作用がありますが、摂り過ぎると善玉であるHDLコレステロールまで低下させてしまいます。
様々な物質を作リ出す不飽和脂肪酪
大切なオメガ3系と6系
オメガ6系のリノール酸は代謝される時にアラキドン酸に変換された後、強力な血小板凝集作用のあるトロンボキサンAに変換されます。その作用は止血のために必要ですが、過剰になると心疾患の引き金となる血栓が作られやすくなります。反対に、赤血球膜でのオメガ3系脂肪酸の比率が高くなると赤血球の柔軟性が保たれ、血栓の生成を防ぎます。
このように、不飽和脂肪酸はそれぞれ役目があり、大切なのはそのバランスであるといえます。そのバランスは「オメガ3系とオメガ6系の比率がー対ーから2くらいが理想であり、最低でも1対4を超えないように」というようなことがわかってきました。しかし理想的な比率の人は少なく、オメガ6系脂肪酸の摂取割合が圧倒的に多くなっているのが現状です。
食用油の使い方
メタボリックシンドローム対策は、基本的には動物性食品や油を使った料理を控えるように努力しましょう。
肉類を食べる時は脂肪分の少ないものを選び、揚げ物などは極力避け、調理で使う油はできるだけ控えることが大切です。そのうえでしっかりと植物油の選択をしていきましょう。
生で使う場合はオメガ3系脂肪酸の多いシソ油や亜麻仁油を、加熱料理には酸化に強いオメガ9系脂肪酸の多いオリーブ油やキャノーラ油などを使うようにしましょう。また、調理されてから時間の経ったものは種類を問わず食べないことが重要です。
パターとマーガリン、どちらを選ぶべき?
注意したいトランス型脂肪酸不飽和脂肪酸の炭素同士の二重結合をみると、水素原子が両側ではなく片側に並んでいるのがわかります。
「シス」とはラテン語で「同じ側」を意味し、「トランス」というのは「反対側」を意味します。もともと自然界にある多くの脂肪酸の立体構造はシス型です。トランス型脂肪酸は植物性油脂の保存性を高めることを目的に“摂り過ぎが問題”とされているリノール酸を多く含むコーン油やサフラワー油などに水素添加や加熱などの化学的な処理を施し、構造を変えたものです。トランス型脂肪酸は代謝分解に時間がかかるため大量のビタミンやミネラルを消耗するうえ、必須脂肪酸としての機能を持たず体脂肪として蓄積しやすいことが特徴的です。
また、活性酸素や悪玉コレステロールも増加させるのでメタボリックシンドロームだけでなく、細胞そのものの老化を促進してしまいます。
このことからすべての病気の予防に対して、トランス型脂肪酸は摂取しないことが望ましいとされ、欧米諸国では規制されています。トランス型脂肪酸を含む身近な食品にはマーガリン、コーヒーフレッシュなどがありますが、スナック菓子や洋菓子の二部にも使用されています。「バターとマーガリンどちらを選ぶべき?」という問題ですが、バターは動物性で飽和脂肪であり、摂り過ぎは悪玉コレステロールなどが増加し、動脈硬化を促進するので注意が必要ですが、どちらかーつを選ぶとすればバターを選ぶべきでしよう。
メタポリツクシンドローム対策に必要な運動療法
脂肪の燃焼が大切
メタボリックシンドロームは、血液中にあるコレステロール、糖分や遊離脂肪酸などのエネルギー価の高い物質がうまく代謝されずに残っていることが特徴です。これらが代謝されないでたくさん血液中に溜まっていると内臓脂肪の増加を引き起こします。運動をすることによって、筋肉のエネルギーを消費する割合が増えるために、これらの物質が消費
されます。また、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効き目も促進されます。
その他、適度な運動は体力を向上させるとともに、血流の改善や免疫力の強化、ストレスの解消などにも役立ち、メタボリックシンドロームをはじめ、それ以外の生活習慣病の予防や改善に効果的です。
効果が早い有酸素運動
有酸素運動は、最初に筋肉に蓄えたグリコーゲンを使い、次に血中の脂質、肝臓や脂肪細胞が放出する遊離脂肪酸を使います。この時に内臓脂肪は代謝が活発なため、皮下脂肪よりも多くの遊離脂肪酸を放出します。そのため内臓脂肪は蓄積しやすいと同時に減りやすいことも特徴ですから、がんばればその分だけ効果が早く出るでしょう。
運動の強さは過激ではなく、軽く汗ばむ程度で30分くらい続けられるウォーキングやジョキング、水泳やサイクリングがよいでしょう。生活の一部として組み入れられるものが継続しやすいのですが、最初のうちは毎日できなくても構いません。一日置きからでもやり始めることが大切です。
循環器疾患などをお持ちの方は、具体的な運動の程度を主治医に相談してみてください。参考資料へ

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