[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

本文へジャンプ  


軽い物忘れは痴呆の始まり? 脳の健康維持はコミュニケーションから

痴呆と診断される患者さんの割合は年齢とともにだんだん多くなります。痴呆のなかには、アルツハイマー病と血管性痴呆が含まれますが、秋田県の調査でも、60代では全体の5%以下ですが、80歳を超すと痴呆患者さんの割合は1520%を占めます(5)。原因はどうであれ、ボケずに長生きすることが皆の願いです。

軽い物忘れは、ある程度の年齢になると、誰もが多かれ少なかれ経験することです。それが痴呆の始まりではないかと思って落ち込んでしまうことも少なくありませんが、軽い物忘れだけの場合には、老化に伴う変化とみなされ、軽度認知障害(MCI)と呼ばれて、痴呆から区別されています。脳卒中を起こした後で、軽い物忘れを自覚することもあり、この場合にも血管性痴呆とは区別して、血管性軽度認知障害と呼ばれています。

6に示しますように、痴呆の場合には症状が徐々に進行するのに対して、軽度認知障害の場合には、物忘れの症状に多少変動はあるものの、進行しないことが大きな違いとされています。ところが、当初は軽度認知障害と診断された方の中にも、後になって症状が少しずつ進行することもあるので用心が必要です。お年寄りの時聞の使い方を調査した研究では、痴呆にならなかったグループは、痴呆に移行したグループと比較して、外出する回数、電話を掛ける回数、家族以外の人間と接する回数が圧倒的に多かつたという結果が示されています。すなわち、社交的で、家族以外の他人とよく
コミュニケーションを図っている人は、痴呆になり難いということになります。家族以外の他人と接することのメリットは、ちょつと緊張して気配りをすることや、おしゃれをして外出することが、脳に対するよい刺激になると考えられています。


● 老人性認知症はなぜ起こる

 加齢にともない脳の働きが衰え、それが重度になった状態が、一般的に「ボケ」と呼ばれている老人性認知症です。老人性認知症には、その発症原因によって様々なタイプがあります。介護施設で見られるのは、主に(1)アルツハイマー型認知症、(2)脳血管型認知症、の二つのタイプです。脳血管型認知症の予防は、高血圧や糖尿病などの成人病の予防が中心になっていますが、アルツハイマー型認知症の予防法は、未だに明らかにはなっていません。また、いずれの認知症でも、認知症状態になってしまってからの脳機能の回復は非常に困難です。


アルツハイマー型
認知症

神経細胞がどんどん死滅していくことが特色で、発生原因は未だ特定されていません。老眼で視力が低下し、新聞や本を読まなくなった、聴力低下で会話が困難となり、外出時や家庭内でのコミュニケーションが取りづらくなったなど、脳を使わなくなったことが原因の、「廃用性認知症」と呼ばれる認知症の多くも、晩発性のアルツハイマー型認知症に分類されるとの考えもあります。この晩発性のアルツハイマー型認知症が日本人の老人性認知症に占める割合は、一説では全体の90%ともいわれています。

脳血管型認知症

高血圧や糖尿病などの生活習慣病をきっかけに、脳血管の動脈硬化が進行して脳の深い部分にある動脈が詰まる病変が多数できることが主な原因です。神経細胞から伸びる神経線維のネットワークが寸断され、脳機能が著しく低下すると考えられています。広範な脳梗塞や脳出血により脳が破壊されて認知症状態になる場合もあります。


 端的にいうと、加齢にともなって脳の働きが衰え、それが重度になった状態が、いわゆる老人性認知症です。医学的研究から、加齢にともなって前頭葉の萎縮が進むこと、また、前頭葉機能に障害が発生することがわかっています。とくに認知症高齢者では、前頭葉の血流や代謝が低下していることが明らかにされてきました。

 老人性認知症の方と接するとき、第1に問題となるのがコミュニケーションの障害です。言葉を介したコミュニケーション、そして表情などの言葉を介さないコミュニケーションの双方がうまくいかず、他者との意思の疎通が困難になります。感情のコントロールが効かず、突然怒りだして周囲の方を困らせることも問題です。そして第2の問題は、身辺の自立です。食事や衣服の着替えなど他人の手助けが必要となります。


 これらの問題点、つまりコミュニケーション、感情、身辺の自立などは、すべて大脳にある『前頭前野』という領域がコントロールしています。つまり、老人性認知症の原因は様々ですが、社会生活で問題となるその症状のほとんどは、前頭前野の機能に関係するものなのです

指体操で脳刺激.pdf へのリンク

軽度の認知症予防にはGbe24(イチョウ葉エキス)をお勧めします。

要注意!40代‐50代の若年性認知症「ピック病」

認知症はお年寄りの病気と思いがちですが、四十、五十歳代の若年期に発症する認知症の一つが「ピック病」です。物忘れなどの症状が初期にはあまり見られず、怒りっぽくなるなどの性格変化や理解不能な行動が現れるため、精神的な疾患と間違われたりもします。欲望を抑えられないまま行動してしまうのが、この病気の特徴で周囲の理解が欠かせません。 ピック病は、認知症のアルツハイマー病と同じく、脳が委縮する病気でアルツハイマー病が側頭葉と頭頂葉に障害が現れるのに対し、前頭葉を中心に侵され言語機能などが失われていきます。ピック病の初期症状では万引や盗みをしたり、他人が困ることを言うなどの異常行動がみられます。次第に言葉が出なくなり記憶障害も現れ、MRIなどで検査すれば鑑別はできるものの、一般的な認知症の簡易テストでは、正常に出てしまうことが多く、根治的な治療方法はありません。精神症状を抑える抗うつ薬や向精神薬などの投薬と、介護が中心になります。本人の安心できる形を尊重したり、先の見通しが立つように説明することが介護のうえで大切です。