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こう力説するのは、新潟大学大学院の安保徹教授(58歳)である。 安保教授といえぱ、20万部以上売り上げた『免疫革命』(講談社)をはじめ、大きな話題を呼んでいる最新刊の『病は気から免疫学』(講談社)など32点ものペストセラーを著した「免疫学のカリスマ」だ。 1年に約3000人以上を診察して1万人以上の患者を治癒させてきた安保教授が、ガンにも負けないミドルの健康法を紹介する。 ガン細胞を攻撃するのは、白血球内のリンパ球という細胞です。 リンパ球は体温の温度が上がると活発に機能します。病気になると熱が出るのは、リンパ球が活動している証拠です。つまり免疲カを高かめるには、体温を上げてリンパ球を活性化させればいい。 手っ取り早い方法が入浴です。人間が心地良いと感じるのは体温ブラス4度くらいの温度ですから40〜41度のお風呂に毎日ゆっ<り浸かってください。活性化したリンパ球により、ガンをはじめ大概の病気を退治できます。 リンパ球が活発に活動できるのは個人差はあるものの、日本人の場合、体内温度が37度以上です。体温計で測れる体表温度が36度5分ぐらいなら問題ありません。しかし、平熱が36度を下回る状態が続いているなら、強いストレスによりリンパ球がうまく機能せず免疫カが弱まっています。発ガンのおそれもあります。 私のどころに相談に来る方には、毎日を測ることをお勧めしています。体温は、自分が感じているストレスの強さを知るパロメーターだからです。体温の計測は、朝起きた直後や就寝前を除いた時が適当です。寝起きや寝る直前はストレスが和らいでいるので、緊張状態を診る参考になりません。 ガン患者の話を聞くと、8割が病気になる前に激しいストレスがあり、体温が下がっていたことが分かります。ストレスの原因の多くは、働きすぎによるものです。過度のストレスは神経を緊張させて血流障害を起こし、免疫カを低下させてガンなとの病気を発症させるのです。 強いストレスを感じて血流が悪<なると、体温が下がります。最近、平熱が35度台という低さの人が増えていますが、低体温は免疫カの源であるリンパ球の機能を減殺してしまうので非常に危険です。 重病人のほとんどは、平熱が35度台なんです。 休日は銭湯などに行こう 強いストレスが体温を下げ、いかに身体に支障をきたすかは私自身が体験しています。7年前、私の研究室から火事が起きました。老化した電線が自然発火し、1フロアの四つの教室が全焼、消火活動で下の階の教室や研究器具も水没しになって1億円もの損害が出ました。 教室が復旧するまでの半年間は強いストレスを感じ続け、普段36度6分ぐらいの私の体温は35度5分まで下がりました。体温が下がった私は布団に入っても1時間半ごとに目が覚めるし、身体がダルい。以前は80〜120mmHgだった血圧も120〜170mmHgに上がり、気分がすぐれない状態が続きました。しかし、教室が作り直され授業が再開されるとストレスは和らぎ、少しずつ体温も上がり体調も回復しました。 強いストレスにより体調を崩した体験から、36度5分以上の体温を維持し免疫カを高めるために、私が考えたのが四つの対処法です。常にストレスを抱えるミドルにも有効な対処法です。 ●41度入浴 冒頭で話した通り、簡単な方法は毎日風呂に入ることです。心身をリラックスさせ緊張状態をほぐすには、湯舟に入ったとき「気持ちいい」と感じることが大切です。個人差はありますが39〜42度、平均すると41度の風呂に浸かるといいでしょう。 入浴法は、全身浴と半身浴のどちらでもかまいません。全身浴は首から下全部を湯に浸けます。10分間も没かれば身体は温まりますが、辛<なったら早く出てもかまいません。湯舟から出るときは急に立ち上がらず、ゆっ<り出て<ださい。少しずつ身体を湯の外の温度に慣れさせるためです。 半身浴は湯を少なめにして、胸から下を湯に没ける入浴法です。30分〜1時聞ほど、ゆっくり浸かってください。身体の周囲にフタをしたり、追い焚きをしたりして、湯の温度が下がるのを防ぐことが肝心です。冬は肩にパスタオルなどをかけるといいでしょう。かなりの発汗量になりますから、ときどき水分補給をしてください。 入浴後5分ぐらいして体温を測れぱ、効果がはっきり分かります。量初は5分しか体温が上がらなかったのが、2週間も続ければ1度は上がるようになるはずです。体内の代謝が活発化してリンパ球が多くなり、免疫カが高まっているからです。 家の風呂に浸かるのもいいですが、休日は銭湯やスパなどに行くのもいいでしょう。 気分転換できるので、よりストレスが発散されるからです。 睡眠は枕を低く仰向けで ●仰向け睡眠 ストレスを和らげるには、睡眠も重要です。睡眠は心身をリラックスさせる最高の行為です。毎日7時間の睡眠がとれれぱ、前日の疲れはだいたいとれます。リラックス効果をより高めるには、仰向けで枕を低<して寝てください。私は以前横向きに寝ていましたが、仰向けに寝るようにしてからは体調が良くなりました。理由は以下の通りです。 @口呼吸にならず、深呼吸ができる。 A内臓が圧迫されない。 B猫背にならず、姿勢が良くなる。 C低い枕を使用すると頭にも血が回り、脳の血流が低下しない。 ●午後5時帰社 現代のミドルが最も注意すべきは働きすぎです。毎日夜9時、10時まで残業し休日出勤までしていれば、緊張状態が和らぐことがなくストレスは溜まる一方です。一営業など社外で動き回る仕事なら神経だけでなく、肉体的にも過重な負担となります。 仕事が終わったら、なるべく早く自宅に帰りましょう。 よく上司や同僚に気兼ねしてぐずぐず席を立てないでいる人がいますが、無駄な気配りはいりません。私は毎日午後5時には仕事を切り上げ、帰ることにしています。ヒマな訳ではありません。医学の研究者も論文を書いたり会議に出たりと忙しいですから、5時で仕事を切り上げるのを白い目で見る人もいます。しかし、周囲の目を気にしていたらストレスが溜まるぱかりです。やるべき仕事を能率的に済ませ、勇気をもって堂々と帰ってください。 帰り道でお酒を飲むのは、ほどほどにして<ださい。適度のアルコールは心身をリラックスさせますが、二目酔いになるほど飲むと逆に身体にストレスを与えてしまうのです。 あまり怒らず、心の平穏を保つことも大切です。部下がミスしてもカリカリ叱らず、諭すように注意してください。怒るのも怒られるのも身体を緊張させストレスを溜める行為です。 ●爪もみ療法 最後に、神経を刺激し血流を良くする方法として「爪もみ療法」を紹介します。手の爪を指で5秒ほど挟んでカを加える方法です。毎日続けると手足や全身の血流が良<なり、免疫力が高まります。親指はアトピーや喘息、人さし指は十二指腸漬瘍や胃の病気、中指は耳の痛気、小指は脳梗塞や肩こりなどに効くと言われています。 ただし、薬指の刺激には注意してください。せいぜい薬を塗るときくらいしか使わないから薬指と言われるほど、使用頻度の低い指です。刺激に慣れていないところを強く刺激しすぎると、神経がぴっくりしてストレスを生むケースがあります。薬指を刺激して、心臓がドキドキして不快な気分になるようなら止めてください。 以上は、あくまでストレスから起きる免疫カの低下への対処法です。一時的に病気が治ったとしても、ストレスの原因を解決しない限り再発するかもしれません。日ごろから悩みを抱た込まないようにしていれぱ、どんな病気にもなりません。 |
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